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それでじゅうぶん [時事雑感]

安倍首相が音楽プロデューサーのつんくさんを首相公邸に招いて新春対談を行ったニュースを産経ニュース電子版で読んだ。

つんくさんは喉頭ガンで歌手として最も大切な声帯を切除したことで知られる。現在は食道発声法という特別な発声法の訓練のおかげで話すことができるようになったが、歌うことは無理なようだ。

首相はつんくさんの声帯切除の決断と食道発声法の訓練で声を取り戻し、母校近畿大学入学式で新入生を励ましたスピーチに感動したこと、自らも潰瘍性大腸炎で一度首相の座を降りたが、新しい薬が開発され、病気を抑え込みながら国の為に奮闘していること。話し合った。

つんくさんはステージに立つことはできなくなったのでクリエイティブな仕事に的を絞った。と語る。

長い記事なので参考までにそのURLを載せておく。

http://www.sankei.com/premium/news/170101/prm1701010015-n1.html

このニュースを見てふと思い出したのは3年前、産経新聞夕刊の夕焼けエッセイで読んだ12歳の少女の「わたしの願い」という一文である。それを読んだとき私はブログ素材ノートに書き留めておいた。以下にその全文を紹介する。

わたしはしゃべれない。歩けない。口がうまくうごかない。手も足も自分の思ったとおり動いてくれない。
一番つらいのはしゃべれないこと。言いたいことは自分の中にたくさんある。でもうまく伝えることができない。
先生やお母さんに文字盤を指でさしながらちょっとずつ文ができあがっていく感じ。自分の言いたいことがやっと言葉になっていく。

神様が一日だけ魔法をかけてしゃべれるようにしてくれたら、家族といっぱいおしゃべりしたい。
学校から帰る車をおりてお母さんに
「ただいま!」って言う。

「わたししゃべれるよ!」って言う。お母さんびっくりして腰をぬかすだろうな。
お父さんとお兄ちゃんに電話して
「琴音だよ。早く帰ってきてよ」と言う。2人ともとんで帰ってくるかな。

家族みんながそろったら、みんなでゲームをしながらおしゃべりしたい。
お母さんだけはゲームがへたやから負けるやろうな。
「まあまあ元気出して」ってわたしが言う。

魔法が解ける前に家族みんなに「おやすみ」って言う。それでじゅうぶん。

最後のそれでじゅうぶんに、私はついホロリときてノートに書き留めておいたのだ。
文字盤で指した文字を母親が文書に書き直したのだろうか。どんな難病に罹っているのかわからないが、つんくさんの習った食道発声法は応用できないものかとふと思ったのである。

食道発声法は空気を多量に飲み込み強く吐き出しながら音を出し舌や歯で調音する。つんくさんの語るところによれば東京は訓練する場所があり、週3回ボランティアが教えてくれる。彼は1年数か月訓練したそうだ。

この方法は琴音ちゃんの願う神様の魔法になれないのだろうか。


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