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劫と刹那 [時事雑感]

とてつもなく大きい数を天文学的数字というが、2006年1月に打ち上げられたNASAの惑星探査機ニューホライズンは9年半、時速48000kmで飛び続けて今年の7月14日48億kmの彼方の冥王星に最接近して写真撮影に成功したというニュース。最接近といっても400万Km離れたところから撮影可能時間は3分間だったそうだ。
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天文学的数字を並べると、冥王星は太陽系の最も外側にあり、地球と太陽間の距離の32倍の彼方にあり、その長楕円形の軌道の公転周期は248年とされる。つまり探査機が接近するチャンスは240年に一回ということだ。
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序に言うと地球上の管制センターからの電波がニューホライズンに到達するのが片道4時間半往復で9時間もかかる、リアルタイムでコントロールできないから予めプログラムして搭載してあるコンピューターに指令を送って実行させる。
冥王星は太陽系の最も外れ即ち冥界にある星が名前の由来らしい。最近ではその質量が他の惑星より極端に小さいから惑星から準惑星に格下げされた。

探査機は今後約半年かかって撮影した画像データを地球に送り続けやがて太陽系から出て無限の彼方に遠ざかって行く。動力は大きく羽のように広げた太陽光発電パネルだから太陽から遠ざかる程電力も得られず通信も止まるだろう。

それに比べると、中年の星と囃され航空自衛隊のパイロット由井さんがロシアのソユーズロケットで打ち上げられた国際宇宙ステーションISTは地球から400kmの軌道を回っている。大阪―東京間より近い。宇宙と言っても地球の重力を脱したぎりぎり高さなのか。

ニューホライズンが無限の彼方へ飛び去るので思い出したが、浄土真宗での用語で劫(こう)という時の単位がある。一劫は一辺20kmの立方体状の岩に100年に一度天女が舞い降り、その羽衣の衣擦れで岩が磨滅して無くなるまで(盤石劫)、或いは一辺20kmの立方体状の城に詰まった芥子粒を100年毎に1粒取り出して空になるまで(芥子劫)。

「弥陀成仏のこのかたは今に十劫を経たまえり」宝蔵菩薩と言われた阿弥陀如来が悟りを開いてこのかた10劫、という讃がある。要するに無限大の時間である。またヒンズー教では1劫は43億2千万年というから太陽系宇宙誕生以来の年に近い。偶然であろうか。

反対に短い時間を刹那という。これは指をパチンと弾く時間60~64分の1秒のことだという。今のように電子時計があったわけではない。劫から比べると短いと考えたのであろうか。我々人間の一生なんて無限の劫からみればほんの刹那なんだと思える。

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滋賀のクマ?三重のクマ?クマッタ話 [時事雑感]

5月末のことだが三重県鈴鹿で捕獲したツキノワグマを、県境を越え無断で滋賀県側に放したところ、滋賀県多賀町で高齢の女性がクマに襲われ怪我をした事件があった。三重県側は無断で放獣したことを大いに恐縮し、捕まえようと付近山中を捜索したが発見できなかった。三重県知事までもが三重県グマの不始末に遺憾の意を表明し、林野事務所が多賀町に詫びに行った。

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ところが、老女を襲った時に付着したクマの体毛のDNAと三重側で放す前に採取してあったDNAを比較したところ、多賀町に現れたクマとは別の個体で三重のクマにとってはとんだ濡れ衣だったのである。
さらに三重側では取り付けておいた発信機の信号が今度は岐阜県海津市の山中から発信されているのを傍受した。

クマにとっては人間が定めた県境なんて関係がない。ツキノワグマは絶滅危惧品種に指定されていて殺処分は禁止だそうだ。鈴鹿山系ではツキノワグマの目撃情報が少なく個体数が減っているらしい。山の開発で餌になる広葉樹の実が減って、餌を求めやむを得ず人里に出て来るらしい。

この話を聞いたとき思い出すのは奈良公園の鹿のことである。奈良市は奈良公園の鹿を野生の群生動物の天然記念物に指定し,春日大社の神獣として手厚く保護されているから個体数がどんどん増えて,今や1200頭、奈良公園の収容能力を超える。道路にも飛び出して毎年100頭くらいが交通事故で命を落としているという。
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絶滅危惧品種として保護されている鈴鹿山系のクマが自分で棲む場所が選べないように、天然記念物として保護されている奈良のシカも野生とはいえ奈良公園以外に棲む所がない。元を糺せば人間の所業ではないだろうか。

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辛口時評「たま駅長の社葬」 [時事雑感]

 和歌山電鐡貴志駅の名物駅長三毛猫「たま」の先週6月28日に行われた社葬に3000人が参席、わざわざ知事が弔辞を読んだとのニュースがあった.

旧親会社の南海電車が赤字路線で廃線を決めた後、地元の存続要望に応え岡山電気軌道が買収し和歌山電鐡と改名した。電鉄の鉄は金を失うと書くからゲンを担いで電鐡としたという。従業員26名、営業路線和歌山から貴志川まで14.3kmの超ミニ電鐡である。車両は南海電鉄から無償で譲り受けた。

三毛猫のたまは1999年(平成14年)4月29日貴志川駅売店の飼い猫として生まれた。2007年1月5日19年1月に貴志川駅長に擬せられた。以後今年6月22日に急性心不全で死亡するまで8年間の間にスーパー駅長、ウルトラ駅長、社長代理と昇進した。

始発の和歌山駅(南海電鉄共用)以外は無人駅だから「たま」は生きた招き猫として世界的にメディアの話題を呼び会社の業績改善に大いに貢献した。会社は年俸としてキャットフード1年分を支給。いうなればタダメシである。和歌山県から和歌山観光招き大明神の称号を贈られた。5月19日から鼻炎による入院していたが、復帰することなく昇天した。

本物の駅長帽を縫い縮めた特製帽子を被らされ、特製の外套を着せられ、乗客にのべつ触りまくられて、ただニャア、ニャア啼いていた猫は果たして幸せだったろうか。ストレスいっぱいの生涯に終わったのではなかったか。
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猫は犬と共に古代から人間に飼いならされた動物だ。最初は番犬や害獣駆除の実用的目的だったのがいつしかペットとして人工的に交配され新種が創られた。犬の場合チワワからセントバーナードまで同じイヌ科とは思えぬ体格の差があるが、その点、猫には犬ほど大きな差があるようには思えない。また犬より猫の方が気位の高い、孤高の動物と言われる。

最近の研究では、犬は人間を自分たちとは全く異質の存在と認識して服従しているが、猫は人間は自分たちと同じ仲間と認識しているとのレポートがあった。事実なら興味深い発見である。
「なんで私が嫌がっているのに、わかってくれないの」たまのニャアニャアはそう言っていたのかもしれない。

http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/



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