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友情の代参 [時事雑感]

 本人に代わって神社仏閣に参るのを代参という。年末から年始にかけ来日し、大阪、京都、東京方面を歩き回って帰国したシンガポールのAnnieさんから一通の分厚い郵便が届いた。普段はe-メールで交信しているので何かなと開封してみると社寺のお守りが出て来た。

京都は清水寺と八坂神社。今回は鎌倉大仏の高徳院まで足を伸ばしたようだ。いずれも長寿、足の病の平癒にちなむ物で、足が治ったらシンガポールで待っていますと添え書きがあった。

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無信仰の私は神仏に祈る御利益は期待しないし、代参を依頼したわけではないのだが、その思いやりの心をありがたく思う。

漢人には伝統的に敬老精神が厚い。初めてシンガポールを訪問したのは丁度12年前の申年の春節だった。その時でもホテルのフロントで記帳すると、我が国ではあなたの歳で海外旅行はしませんよ!と驚かれた。街で横断歩道を渡る時はいつも誰かが腕を執って付き添ってくれた。

 日本へ来て神社・仏閣に行くと、規模の大きい社寺では大抵お守りを売っている。宗派を超えた祈りの習慣が日本の文化と心得ているのだろう。この数年間、私が骨折や褥瘡と足で悩んでいるのを知っている彼女たちは、頼みもしないのにお守りを買って送ってくれるのはAnnieさんだけではない。昨年秋にきたSiok  Hoonさんもそうだ。

友情の代参をしてくれているのだと受け止めて、その好意を有難く受け止めたい。

blog2016201601Annie&Hui.jpg

(京都では舞妓姿だけでなく、最近は花魁姿で記念撮影をするサービスができたらしい)

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(花魁姿のAnnieさん)
この写真、京都からemailで送ってきたが、Wow! unbelievable transformation!! ウワー、信じ難い変身と!と返信したら”私も驚いています!と返事があった。
(Annieさん)

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老人の昔話(第2話) [時事雑感]

週刊誌でスキャンダルを暴かれに辞任に追い込まれた甘利経済再生相のニュースで思い出したことがある。

あまり大きな声で言えることではないが、もう時効が成立しているし、当事者も故人になった方もいるから昔話として思い出すままに書く。私も現役時代に或る案件で代議士の秘書に所謂「口きき」を頼みに行ったことがある。その時に知ったのは秘書には東京の議員会館の一室に常駐している者と、出身地の地元事務所に常駐している者の2種類があることだった。

これは江戸時代の参勤交代制度で江戸表の藩邸に詰める江戸家老と主君が留守の城を預かる国家老(城代家老ともいう)がいたのに似ている。江戸家老は公儀や他の諸大名との付き合いが主要な仕事であり、国家老は藩の財政、防衛が主任務であったそうだ。

昔の大名には家を絶やさぬよう名前ばかりの幼君もいたし、サンマは目黒に限ると世事に疎い主君もいたのだから国家老の権力は絶大だったらしい。蛇足ながら忠臣蔵で有名な大石内蔵助は赤穂の国家老であった。

これは政界に疎い私が、事後に調べて知ったのだが、国会議員の公設秘書とは政策秘書、第一、第二公設秘書の3名で、国家公務員特別職という身分で給与は国から支給される。当然3名では足らないから私費で私設秘書を置く。そうなると財力の大きい代議士ほど多く雇える。公設秘書の給与をピンハネしていた社民党の女性議員の事件が何年か前にあったことは周知のことだ。

私の案件は昔でいえば御公儀つまり某省の管轄に属する事だったので、わが社グループの東京事務所(政界担当)を通じて議員会館にAとB代議士の秘書に面会を取り付け、事務所長同行で面会した。Aは地元兵庫県選出の超大物先生(故人)、BはA氏より少し若く、確か山口県選出で当時閣僚の1人だった。

退職後、現役時代に交換した名刺は全て処分したので、秘書の名も覚えていないが、それぞれa氏b氏とする。議員会館の事務所で逢ったから、二人とも上記の譬えで言えば江戸家老である。a氏は大物政治家の秘書だけあって、穏やかな紳士であった。b氏はどうやら地元から先生について上京してきたらしい気さくな人だった。今にして思うとa氏は政策秘書、b氏は第二秘書か子飼いの私設秘書だったのかもしれない。

後日、管轄の省から私が頼んだ案件について直接電話で回答があったので、秘書は単なる聞き置くではなく、実際に口利きをしてくれたことが判った。勿論タダではなかったと思うが、東京事務所長は何も言わず、私も敢えて聞かなかった。

さて、冒頭の甘利大臣の疑惑を報じた週刊文春1月28日号に実名で出てくる悪役は、地元神奈川県大和市の国家老、第一公設秘書であり大和事務所長でもある清島健一氏である。文春に実名でたれこんだのは、千葉県白井市にあるS建設の総務担当の一色武なる人物としている。一色氏のS建設が隣接する道路予定地の補償金を巡り独立行政法人都市開発機構(UR)との間にトラブルが生じ、一色氏が甘利氏の大和事務所の清島氏に解決を依頼したというお話である。

一色武氏は清島秘書とのやり取りを録音したテープ、接待費の領収証のコピー、甘利氏へ直接渡した現金(50万円を新札でコピーしたもの等を文春側に手渡している。URはS建設へ補償金2億2千万円を支払ったが、以来清島秘書のタカリが始まり一色氏が清島氏の為に使った金は6千万円に及ぶとされる。

ここで週刊文春の記事を再掲する積りはない。読めば判ることだ。週刊誌というのは普通の日刊紙では品格が落ちるから取り上げられない政界や芸能界のスキャンダルを硬軟(軟はエロ記事)ごった煮で提供している。

1月28日号では実名告発といいながら甘利氏、清島秘書以外の写真は全て顔にボカシを入れている。さらに2月4日号で追い打ちをかけ、甘利氏大臣は辞任に追い込まれた。

2月1日の産経新聞はUR(独立行政法人都市開発機構)側に取材した記事を載せている。また文春に告発した一色武氏はもと右翼団体に属し除名されていること、一色という名の他に石井とか、馬場とか名乗っていたこと、S建設が2億2千万円の補償金を受け取った問題の土地は、実は県有地を不法占拠していたもので、千葉県企業庁から明け渡しを求められているものだったと報じた。文春の実名告発の実名に疑問詞が付くことを示唆している。

政界というのは与野党を問わず程度の差はあれ、叩けが埃が出るところである。また週刊誌は報道の自由の名の下にスキャンダルを面白おかしく書いて売り上げを伸ばし、利益をあげる機関でもある。滅多に週刊誌なんて買わない私が2週続けて買ったのだから。


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