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敬老の日 [時事雑感]

お若いですね。ー敬老の日に寄せてー

「若いですね!と感心されるのは10~20歳代でビジネスやスポーツで偉業を成した若者への本物の称賛である。

「若いですね!」言われて嬉しがるのは、40~60歳代、日ごろ美容と健康維持に腐心している女性たちであろう。

デジタル・ハイビジョン画面の歌謡番組に登場するかつてのアイドルたち、目尻のカラスの足跡、下まぶたのたるみ、顔のしわやシミ、体型など、歳のとり様にもそれぞれ個人差があるものだ。

今後4K、8Kと進化するテレビ画面は、肌の小じわ、白髪、うぶ毛の一本までも容赦しないだろうから、タレントたちもメイクが大変だろうなと同情する。

さて、世代が進んで我々超後期高齢者ともなると、日毎に進む体力、脳力の低下、持病を抱えて悩んでいるから、「若いですね」と言われても、それは称賛ではなく単なる社交辞令、へつらいとしか受け取れない。言う側もそう言ってやれば年寄りは喜ぶものとでも思っているらしい。

骨折からやっと立ち直ったころの或る時、某テレビ会社の取材を受けた。この有料老人ホームのPR番組である。施設の支配人から協力を頼まれた。気が進まなかったが世話になっている支配人の頼みだ。むげに断れずしぶしぶ承諾した。館内の何人かが取材されるようだった。できたら編集段階でボツになればいいと思った。

予告された時刻に、テレビ局のクルー、カメラを始め、マイク、ディレクター(業界の正式な呼称は知らないが)が、施設のスタフの案内でどやどやと入って来た。

「お幾つですか?」若い女性のディレクターがマイクを突き出す。
「もう85歳ですよ」
「お若いですね」
「何が若いんじゃ、85歳は若いか?」とにらみつけた。カメラが回っている。これで私の思惑通り、支配人への義理も果たせたし、放映もされずに済んだ。

以来支配人から「瞬間湯沸かし器」のあだ名をつけられた。

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またやってしまった。 [時事雑感]


よく利用する、正確には利用していたというべきか、旅行会社から「昭和一桁生まれ限定の 特別企画・同世代の方とゆっくり過ごす2日間」の案内メールが来たのは7月の初めだった。
期日は9月27日、まだ2か月以上ある。いくら何でもその頃には踵の褥瘡は治っているだろうと、またしても希望的観測で申し込んだのだ。

1か月先なら治っているだろうとの希望的観測で約束したイベントの当日が迫ってくると、やっぱりだめだとキャンセルしたことは数多くある。性懲りもなく同じことまたやってしまった、

昭和一桁生まれといえば大正天皇の崩御は大正15年12月25日、翌日から昭和が始まったから昭和元年は1週間だけ。昭和元年から昭和9年生まれが1桁生まれとなる。西暦でいえば1926年12月26日から1935年12月31日の間に生まれで、最も若くて81歳、傘寿を超えている。

おそらく参加者のほとんどは女性だろう。これまで年齢に関係ないグループツアーに何度も参加したが、いつも圧倒的に女性が多い。日本の高齢者の人口構成比がそのまま反映されている。男は1割にも満たない。

たまたまアメリカから帰ってきた娘に話すと「今の80代のお婆さんは元気で歩くのも早いよ。杖を突いてよたよた歩いていると置いて行かれるし、皆さんに迷惑かけるよ。旅行は先ず足が完全に治ってから考えることにしたらどう?」

老いては子に従えである。ネットでキャンセルした。まだ日があったのでキャンセル料はかからなかった。
杖突き老人.gif




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パラリンピック2016 [時事雑感]

再びパラリンピックが巡ってきた。4年前(2012年)のロンドン大会の時、たまたま私は脚を骨折して車いすでの不自由な生活だったから、障害者たちが障害の壁に果敢に挑戦する姿にいたく感動した。

骨折が治り、車いすから解放されると、旅の好きな私は2013年の秋、会津裏磐梯の五色沼ウオーキングに参加した。2014年1月には四国金比羅宮の785段の石段を上下した。
勢いを駆って、3月にインドネシアツアーに参加した。そこで思わぬ重病に罹り、帰国後緊急入院、ICUで生死の境をさまよい生還したが、踵に重度の褥瘡を負い2年半経った現在でも完治せず、歩行がままならないことはこれまでにこのblogに何度か書いた通りだ。

すっかり古参の患者になった私は形成外科のドクターから「あなたは歩くから創がなかなか塞がらない。なるべく歩くなと言われ、引きこもり生活で早くも2度目のオリンピック、パラリンピックである。

パラリンピックはもともと英国で第一次大戦での負傷兵のリハビリのために始まったのだというが、パラリンピック独特の種目について解説するとき、NHKでは健常者のタレントや元オリンピックメダリストを登場させ、体験と称して目隠しをしてゴールボールを受けさせたり、義足体験と称し膝を折り曲げて縛り、特製の義足を括り付けて歩かせたり、半ばふざけて困らせている光景を目にし、障害者を冒涜するその目線に義憤を感じたのは私だけではあるまい。 

障害者の選手は何年もの訓練でカミソリのように研ぎ澄ました聴覚で敵の足音、投げられたボールの位置を感知する。
失った脚の代わりに跳躍用、疾走用など自分の体に合わせた義足で跳んだり、走ったりする。解説者は健常者の元アスリートではなく、元パラリンピックの選手がするべきだと思う。

それでも、テレビを見ている健常者は、自分はあのような障害者でなくてよかったと思う健常者の傲りのような思いが心の片隅をよぎるのは悲しいことだ。

参加することに意義があるというオリンピック精神を忘れ、あまりにもメダル獲得数に重きをおくJOCやメデイアの圧力、自国の選手ばかりを繰り返し映し出し、勝った相手選手やチームの美技は称賛もしないし、見せてもくれない放送のありかたにも疑問を抱いた。メダル獲得数は国威発揚の一環と堂々と解説して物議をかもしたNHKであった。

誤解されないようあえて追記するが、選手個人がメダルを目標とする努力には感動し称賛を惜しまない。だが国としてメダル獲得数を争うことは、財政的に貧困で人口も少ない弱小国はどうなると言いたいのである。

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声をかけ合おう。 [時事雑感]

視覚障害者が駅のホームから落ちて亡くなった痛ましい事故があった。こういう事故があると、安全柵の設置やホームと列車の隙間とか、もっぱらハード面の不備が論議の対象になる。

急カーブの線路や両側を電車が通る島型のプラットホームは、狭い島国の日本で鉄道を敷くにはやむを得ない理由があったのだろう。都会に人口が集中するにつれ、電車の運行ダイヤも過密化する。駅員の放送も聞こえ難くなる。中には聴覚障害者の人もいるかも知れぬ。

ハード面での対策には金がかかる。金がかからないのは互いに思いやる心なのだ。「危ない!電車が来ますよ」と弱者に声をかけ、腕を引っ張ってかばってやれば死なせずに済む。これが今の日本で一番欠けていることだと思う。

障害者ばかりでない。ふらついている酔っ払いや、スマホに熱中している若者もいる。おもてなしの心は何も外国人旅行者だけを対象にするものではない。

もう15年くらい前になるが、JR新大久保駅で泥酔してホームから落ちた人を助けようと自ら線路に飛び降り、共に電車にひかれて亡くなった韓国人留学生がいた。運行間隔がそんなに短いとは知らなかったのかもしれない。落ちる前に危ない!と誰かが声をかければよかったのにと思う。

プラットホームに不法に三脚を立てた撮り鉄に「やめろ」とどなった駅員がネットで言葉遣いが悪いと非難された事件が最近あった。なぜ非難されねばならなかったのか?今の日本どこかおかしい。

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猿も木から落ちた元祖ルーシー [時事雑感]

私たち人間は猿から進化したといわれている。42年前の1974年にエチオピアで骨格のほぼ40%の化石が発見された猿人は、約318万年前、猿から分岐して樹上生活から地上に降りて二本足で直立歩行を始めた頃のアファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)の女性の物だ。考古学界はで私たちの遠い遠いご先祖さまとして「ルーシー」という愛称が付けられた。ルーシーの想像される復元像はいくつか作られている。
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ルーシ―等身大模型.jpg

最近そのルーシーの死因について興味深い発見があった。アメリカのテキサス大学とエチオピアのアジスアベバ大学の研究チームが、8月29日科学誌Natureで発表したのは、ルーシーは高い木の上から墜死したというのだ。

腕や足の骨をCTで調べたところ、腕や足首などの折れ具合から、少なくとも12メートル以上の高さから落ちて骨折した可能性があることがわかった。骨折が治った跡がなく、木から落ち、怪我をした直後に命を落とした。落ちる瞬間本能的に腕を前に伸ばしていたらしいということだ。化石が発見された地帯は喬木の樹海であったそうだ。

上の研究とは別にサルからヒトの祖先が分かれた時期については、DNA人類進化学というのがあり、これはミトコンドリアDNAの塩基配列から推定する。それによると1300万年前にまずオランウータンが分かれ656万年前にゴリラが分かれた。ヒトとチンパンジー(遺伝子の98%がヒトと同じ)は487±23万年前と推定されている。

上記ルーシーがチンパンーの仲間から分かれたのが318万年前とすると、その間約100万年を経て直立歩行が出来る私たちホモサピエンスのご先祖様、猿人ルーシーが現れたことになる。

なぜオランウータンやゴリラはその後、進化していないのだろうか。おそらく人間どもの手による乱獲や、自然破壊による急激な生活環境の変化に適応できず、今や絶滅危惧品種として保護される憂き目に遭っている。

さて、話はがらりと変わるが、たまたま同時期に、こんなニュースがあった。
原子力規制委員会 は8月31日、原発の 廃炉で出る 放射性廃棄物のうち、 原子炉の制御棒など 放射能 レベルが比較的高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定した。

地震や火山 の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。その後は国が引き継ぎ、10万年間は掘削を制限する。これで、放射能 レベルの高いものから低いものまで放射性廃棄物の処分方針が出そろった。というニュースである。

10万年と言えどもルーシー以来の318万年に比べると、はるかに短い。それに、そもそも現在のホモ・サピエンスが国という共同体を組織したのは、たかだか5千年くらい前のことだ。

東京電力はこれから300~400年間は経営が保証され、肝心の日本国が10万年先も存続しているのであろうか。もしそうなら「さざれ石の巌(いわお)となりて 苔のむすまでで」で慶祝すべきことであるのだが。

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